ウイルス性胃腸炎（嘔吐下痢症）
うえだこどもクリニック
小児の下痢はウイルス性下痢がほとんどです。
ロタウイルス、ノロウイルス（小型球形ウイルス）、アデノウイルス、エンテロウイルス等によって発病します。症状の強さはウイルスや体調によって異なります。
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症状
　咽吐
　　　突然に始まります。回数は、1回だけから1O回以上まで様々です。
　　　時間の経過とともに軽減し、多くは1日以内に治まります。
　　　嘔吐が止まっても、食欲が数日間落ちることがあります。
　下痢
　　　嘔吐に引き続いて始まります。
　　　便の色が白っぽく、酸臭がすることがあります。
　　　1才未満の乳児は症状が強く、 3〜5日続きます。
　　　年齢が上がるにつれて軽くなり、年長児では下痢がないこともあります。
　発熱
　　　嘔吐の後に出現することが多く、1〜2日間続きます。高熱はまれです。
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治療
　ウイルスを殺す薬はありませんが、自己の免疫力でウイルスを排除できます。
　胃腸に負担をかけないような水分や食事の摂取を心がけます。
　必要に応じて吐き気を抑える薬や整腸剤を使用します。
　強い下痢止めの薬はウイルスの排泄を遅らせ、かえって下痢が長引くことになります。
　したがって強い下痢止めの薬は子どもには処方しません。
　嘔吐が強く、水分摂取も困難な時は点滴が必要になることもあります。


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