くすりの飲ませ方
以前、私が新聞のコラムに書いた文を載せてみました
 こどもは薬嫌いが当たり前。そこで乳幼児に薬を飲ませるには工夫が必要です。粉薬は少量の水を加えてよく練り、指で頬の内側に塗りつけ、その後水を飲ませます。それでもだめなら、他の食品と混ぜ合わせて薬の味を消して飲ませます。ところで薬によっては混ぜ合わせるとかえって味が悪くなる食品もあります。病気の原因となる細菌をやっつける抗生物質という薬の多くは、オレンジやリンゴジュース、スポーツドリンク、乳酸菌飲料、ヨーグルトなどの酸味のある食品と混ぜ合わせると苦味が増してかえって飲めなくなります。飲み物ならば牛乳、ミルクココア、食べ物ならばアイスクリーム、コンデンスミルク、ケーキシロップ、ピーナッツクリーム、イチゴジャムなどが味を隠してくれます。ただしアイスはしばらく放置してやわらかくしてから薬と混ぜたほうがよいでしょう。また乳児は授乳で満腹になった後すぐに薬を飲ませると吐いてしまうことがあります。その時は先生と相談して、空腹時や哺乳約30分前にお薬を与えることを考えてください。

最後にミルクに薬を混ぜることは避けてください。ミルク嫌いになります。


戻る